断熱性能は人の暮らしと健康に
大きく関係しています。
WHO(世界保健機関)は、寒さによる健康影響から
居住者を守るための室内温度として「18℃以上」を強く勧告しています。※2
室温18℃未満での健康リスクとして、血圧上昇・循環器系疾患、16℃未満では呼吸器系疾患、
さらに5℃未満では低体温症の恐れが高まるとされています。
ヒートショック
気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。「10℃以上の温度差」がある場所は危険とされており、入浴時等は、特に注意が必要です。
■真冬の入浴時における温度差によって変動する血圧イメージ
頻尿のリスク
就寝前の居間の室温が低い住宅の居住者ほど、過活動膀胱症状(※3)を有する人が多くなると報告されています。また、断熱改修で室温が上昇した住宅では、症状を有する人の割合が約半分に減少しました。
■過活動膀胱症状を有する人の割合と室温と関連(断熱改修前の比較) ※4
起床時の血圧上昇
起床時の室温が低い住宅の人ほど、起床時の血圧が高くなる傾向があり、その影響は高齢になるほど大きくなります。また、女性は血圧が低めなものの、室温の影響を受けやすいことが報告されています。
■夜間の温度低下シミュレーション結果 ※5
高血圧・糖尿病・難聴
床付近の温度が低い住宅では、高血圧、糖尿病で通院している人の割合が多く、また、過去1年間に聴こえにくい経験をした人の割合が多いといった傾向にあります。
■各種疾病通院割合の上下温度差区分別比較 ※6
※3 過活動膀胱とは、「急に尿意をもよおし、漏れそうで我慢できない(尿意切迫感)」「トイレが近い(頻尿)、夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)」「急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)」などの症状を示す病気。( 日本排尿機能学会:過活動膀胱診療ガイドライン【第2 版】2015)
※4 「住宅内の室温の変化が居住者の健康に与える影響とは?調査結果から得られつつある「新たな知見」について報告します~断熱改修等による居 住者の健康へ
の影響調査 中間報告(第3回)~」国土交通省プレスリリース 2019.1.24
※5 シミュレーション条件:5地域、1月22日AM0:00暖房停止からAM6:00まで、LDK6時間の温度低下
※6 「住宅内の室温の変化が居住者の健康に与える影響とは?調査結果から得られつつある「新たな知見」について報告します~断熱改修等による居住者の健康への影響調査中間報告(第3回)~」国土交通省プレスリリース 2019.1.24
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