概要
神戸市北区のニュータウン内に位置する6棟の分譲住宅である。建設前は荒廃していた斜面地を事業者が整地し住宅建設段階から苗木を植樹し、居住後は住民自身が斜面地の緑地を整備していく。住居内は6区画全て異なった平面計画とし、テラスを設け自然と触れ合え、住居内から北側に広がる里山的風景が楽しめるようにした。
審査委員の評価
通常なら手を付けないような荒廃した斜面地を丁寧に整備し、周到な植栽計画や住宅の適切な配置とデザインによって、実に美しい風景へと転換させた計画である。の住宅が地形に寄り添いながら並ぶ風景は、敷地の魅力を増幅させているし、また一つ一つが微妙に異なりながらも一体感を持ったデザインになっているのも素晴らしい。平面計画も、地面と地続きにリビングがあったり、逆に上階に開放的なリビングがあったりと、多様な世代や属性を受け止めることのできる計画となっていることも、見事である。