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2025.02.06[家づくりについて]

断熱等級を徹底解説!大阪で選ぶHEAT20の家

こんにちは、ゆめすみかです。

日本では住宅の断熱性能を表す指標として、長らく4段階の断熱等級が用いられてきました。なんら省エネ対策のされていない建物が等級1で、1980年に制定されたのが等級2、『新省エネ基準』といわれる1992年の基準が等級3、1999年の『次世代省エネ基準』が等級4。
2022年に等級5~7が新設されるまで、この断熱等級4が公には最高等級であるとされてきました

HEAT20が登場した背景

しかし、日本の住宅の断熱性能は、ヨーロッパや北米などの海外諸国と比較すると大きく遅れをとっているといわれてきました。

たとえば、ドイツやスウェーデンでは壁の断熱材の厚みが20cm以上あるのが一般的なのに対し、日本の多くの住宅では10cm未満。アルミサッシがここまで普及したのも日本だけで、ヨーロッパでは木製サッシや樹脂サッシが標準的でした。
この差は、冬の厳しい寒さや冷暖房費の高さなど、暮らしの快適性に大きく影響します。

これらの課題に対し、従来の『断熱等級4』では住まいの断熱性として十分ではないという認識が広がり、さらなる断熱性能の向上を目指す指針として、民間団体により『HEAT20』が提唱されることになりました。

断熱等級5以上の登場

断熱性の低い住宅には、快適性以外にもさまざまな問題、課題がありました。
・建材や設計技術が普及しても基準が追いついていない
・脱炭素社会の実現に向けた省エネ性能向上の必要性
・ヒートショックなどのリスクがない健康な住環境

このような状況を、政府では日本の住宅の断熱性能を向上させるため政策を強化。断熱等級5~7が導入され、『HEAT20』などの民間基準とも整合性を持たせる形で住宅性能を底上げする動きが加速しました。

新しい断熱基準との整合性

G1グレードは断熱等級5のZEH基準をまだ上回っているものの、『HEAT20』のG2グレードは断熱等級6相当、G3グレードは断熱等級7相当というように、民間基準である『HEAT20』と公的な断熱基準の整合性が取れてきています。
これにより、高い断熱性能を目指す際の指標がより明確になってきました。

大阪のような比較的温暖な地域でも、断熱性能の向上は快適な暮らしに大きく貢献します。
注文住宅をご検討の際にはこれらの基準をしっかりと理解し、自分たちに合った断熱性能を選択してください。最新の技術と基準を活用することで、これまで以上に快適で省エネな暮らしが実現できるはずです。